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  • Jin Kimura

マルヒロと高虎の手拭い

更新日:2020年12月31日

こんにちは。samelanguageです。

今回も前回に引き続き掲載品の紹介をしてまいります。

前回紹介した「すずがみ」もブログ掲載後に、

実際に購入してくださった方がいたようで嬉しい報告をいただきました。

さて今回、YOROZUYAで掲載した商品の中からご紹介するのは

長崎県波佐見町の陶磁器メーカーマルヒロと東京は浜町の高虎商店から

取り寄せた「手拭い」です。



ここ最近、色んなお店で目にするようになった「手拭い」

掲載した物は撮影を終えてからも実際に使っているのですが、

いろんなスタイルの「抜け感」を出すのにちょうど良いし、

大きさ、乾きやすさも抜群で実用性がめちゃくちゃ高い!!

そんな「手拭い」の実用性を再認識できたのも、

今回のYOROZUYAを作る行程でマルヒロと関われた事が大きなきっかけでした。

マルヒロを知ったのは2017年くらい。

当時、代官山にあるミドリ荘のギャラリーで見たNONCHELEEEさんの展示が強烈で、

そのクセの強いキャラクターの画が

しばらく脳裏から離れなくなっていました。




そんな頃に、そのキャラクターがプリントされた陶器を販売している福岡の

Hey&Hoを知って「これは何か面白そうだな」と思って調べてみたところ

その陶器の卸元であったマルヒロに行き着いたのです。

昭和32年、露天商に始まったマルヒロは、

工場を持たない陶磁器メーカーで、

長崎県の工芸品「波佐見焼(はさみやき)」の食器やオリジナルの

インテリア雑貨を企画販売しています。



色々と調べてみると、自分の好きなイラストレーターである「竹内 俊太郎」画伯

(勝手に画伯と呼んでリスペクトしております)ともコラボしていたり、

その独特な世界観に一気に惚れ込んで、色々な記事やSNSを見漁るようになりました。

それから月日が経ったある日、そのマルヒロが原宿でEVISEN SKATEBOARDS

との合同企画展をやると知りこれは是非話を聞いてみようと思い立ち、いざ展示会へ。

ストリートブランドと民藝品のコラボレーションと言う、

これまでに無い新しい響きに心躍らせながら会場へと辿り着きました。



入店して数分間でその異様な光景に目を奪われました。

展示会に来ているお客さんは殆どが20代~30代のスケートボーダー達、

そして目の前で売れていく100万円の陶器の品。





今までの自分が見てきた「民藝」の概念がすべてひっくり返されたような

そんな感覚を味わいました。

そしてこれが、現代における民藝品のひとつのあり方であるとその感覚は

確信へと変わっていったのでした。

そんな中、当時対応していただいた田崎さんからこの展示会後に様々な

アーティストとコラボした注染(ちゅうせん)の「手拭い」を作る事を

教えていただいたのです。

※注染(ちゅうせん)とは、その名の通り染料を注ぎ、染める技法。

この技法は明治時代に、大阪で生まれ、一枚の布をじゃばら状に重ね合わせて

二度染めし裏表なくきれいに染まるのが特徴。

しかもそこには大好きな「竹内俊太郎」画伯も参加するとの事。

そうとなれば今回のアートブックのコンセプトにも合うし、

自分としても是非紹介をしたい。



高ぶる思いを抑えながら、その展示会後にYOROZUYA製作の話をしたところ、

早速、原画を提供してくださったアーティストの方々へ掲載の許可を

とっていただける事になったのです。


俊太郎画伯の注染手拭い「ぐでん」

高虎商店の注染手拭い「いの一番」



本来であればマルヒロがメインで扱っている波佐見焼きではなく手拭いの紹介だけするなんて断られてもおかしくない話でしたが、無事に撮影をさせていただけるようになった

その懐の広さの裏にはマルヒロの持つ素敵な考え方が隠されていた事が、その後の田崎さんの言葉で分かりました。

「こう言ったチャレンジングな事をする時、僕らはよく工芸を遊ぶと表現しているんです。

陶器ばかりを作っていてもそれは当たり前の事でしかない。そこにカルチャーやアーティストと言った要素を混ぜる事で色々な科学変化が起きる。そう言った新しい事を試みる好奇心をとても大切にしています。」



工事現場で実際に使ってもらった手拭い



マルヒロの代表を務める馬場匡平さんも

"いつも身の丈のものを、身近な人たちとつくること"を念頭に、自らの足りないところを無理に補うのではなく、周囲に頼りながら、仲間とつながり、面白がって仕事をする事がモットーなのだそうです。

そのやり方は、これまでにない新しい仕事のスタイルのように思います。

そこには伝統産業だから、産地だからといった気負いはなく、

シンプルに自分の周りに喜んで使ってもらえるものをという思いが感じられました。

マルヒロの選択は常に自分達目線で身の丈である。

それが多くの人に受け入れられる大きな要因なのかもしれません。

伝統的なものづくりを続けながらも、変化を敏感に捉え、新しいことに取り組むその姿は、きっと私達にもヒントを与えてくれるはずです。


これから、購入した手拭いは色々な場面で使わせていただきます。

ありがとうございました。



つづく


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