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  • Jin Kimura

雪国と織物(後編)

更新日:2020年6月5日



さて、前回の更新から早くも1ヶ月!!

本当は前回のブログを書き終えた勢いで、

そのまま続きをバババッと書いてしまおうと

思っていたのですが、、、結果今日まで

だらだら伸びてしまいました。

月一更新はこれからも続けてまいりますので

自分が行ってみたいところ、行って欲しいところなど

あれば教えてくださいね。

と言うわけで、また話が脱線すると

思いもよらぬ長さになってしまうので(笑)

前回の続き書いていきます。

前回、一家総出で飛び入り参加をさせていただく事となった、

小千谷縮みの製作体験講座。その最終工程である「雪晒し」を

見るべく気まぐれな天気に振り回されながら、待つ事半日、

午前中の荒れ模様が嘘かのように、本当に天気が回復し

無事見学できる事になったのでした!!!!

(前回から長々と天気の事を散々書いていましたが、

本当に奇跡的だったのでもう一度言わせていただきました!笑)

この後も本当は色々な事がありましたが、

今回は長くなるのでショーーートカット!!(笑)

そして、ついに待ちに待った瞬間!!

山岸織物の山岸良三さんを始め、小千谷縮を織ることのできる

4人の職人さんが、一面真白な雪上に次々に

織り上げられた反物を並べていきます。





そうして、全ての反物が並んだタイミングがこちら!!



もう圧巻の光景でした。

そもそも、この雪晒 し(←前回のブログ記事にて説明しています。)

何の為にするのかと言うと、織り上げた布の漂白が目的なんです。

春日によって溶けた雪から立ち上る水蒸気に、

強い紫外線が当たると、化学反応でオゾンが生成されます。

そのオゾンの殺菌作用と繊維を漂白する働きを

利用して布の色汚れや黄ばみを落とすのだそうです。

だから、長年着てしみついた汗ジミや、

うっかり付けてしまったしょうゆジミも、

雪晒しで驚きの白さに!!!

と、なんかどっかの洗剤のCMみたいになってますが、

私自身も雪の上にただ、さらすだけで、

そんな汚れが落ちるのかと最初は疑っていたのですが、

実際に少し時間を置いた後、布をどかすと、

黒い汚れが雪の上に残っていて、

本当に効果があるのだと驚きました。


それにも増して驚いたのは、今回見させてもらった、

はた織りや、この雪晒しも小千谷縮を作る上では

ほんの一部の工程で、伝統工芸品として

指定される物の製法基準はさらに厳しく、

以下の工程を全て手作業で行われなければ

認定されないという事。

(1)すべて苧麻(ちょま)を手積みした本製糸を使用する

(2)かすり模様をつける場合は手くびり

(3)いざり機で織る事

(4)しぼ取りをする場合は湯もみ、足ぶみをする

※しぼとは織り糸のよりぐあいによって出る、

 織物の細かいちぢれ

(5)さらしは雪晒しによる事

私は雪晒しを見学させて貰うだけでも、やれ天候が悪いだ、準備時間が長いだと

堪忍袋が爆発してしまいそうだったのに、

本当に脱帽です。

このような工程で作られる物は一反できるまでに

2年間もの時間を費やすそうで、価格も

想像のできない程、高額になるとの事。

一反の着尺が出来上がるまで本当に

途方もない人の時間と心意気が詰まっている織物。

そして、まとうこともできない程、

高価な織物を一生かけて作る事の誇りが、

その物に命を吹き込んでいるのだと感じました。

また、一度売れらて人の手に渡った縮や上布を、

雪晒しできれいにする為に、再び小千谷に

戻すことがあるそうで、これを、地元の人々は

「越後上布の里帰り」と呼んでいたのも

とても印象的でした。

物を大切にする文化を尊重しているからこそ

生まれる言葉だなと、とっても心が温かくなりました。

今回も本当に良い出会い、経験をさせていただきました。

このご縁やご協力がこれからも続く様、一緒に参加させて

くれた家族をはじめ、お世話になった方々へ

改めてお礼をしたくなるようなそんな旅でした

いつもありがとうございます。

これからもよろしくお願いいたします。


おわり


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