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  • Jin Kimura

LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE


アジア初、「ロエベ クラフトプライズ」受賞作品の巡回展がスタート。

こんな広告がSNSに流れてきたので、終業前にも関わらず

仕事もほっぽり出して先日行ってきました。

75カ国の職人から約4,000点の作品が集結し、その中から選抜された

26名のファイナリストをフィーチャーした今回の巡回展は、

4月にスペインでスタートし、ロンドン、ニューヨークに続き、

アジアでは初めての開催ということで、

六本木の東京ミッドタウンで開催しておりました。 現代の職人技術に焦点をあてることを目標にロエベの

クリエイティブ・ディレクターを務めるジョナサン・アンダーソン

によって設立されたインターナショナルアワードで

今年がその記念すべき第1回目となっています。

各々の職人さん達が独自の世界観やイメージを反映させ

作品にしていて、ガイダンスを読みながら、どれも素敵な

ストーリーがあるのだなーと想いにふけっていたのですが

その中でもどれ??と自分に問いかけ、何故か、

勝手に私の気になるランキングを考えてみました。

ということでLOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZE

私の気になる3つのクラフトレポート

勝手に、、まいりたいと思います。(笑)

まず1つ目はこちらです。

名前は「Tata Curiata」 アステサニアス・パニクア作

何百本もの小麦繊維のより糸で、まとめられた

戦いと火を意味するメキシコの先住民の神様を モチーフにした作品です。まず驚くのはその存在感で、

写真では小さく見えるかもしれませんが、実は人の背丈と

ほぼ同じくらいの直径があり、会場の真ん中でひときわ大きな

インパクトを与えていました。


また、インパクトだけでなく、その細部はとても繊細で複雑に

デザインされており、どの箇所も均等に編み込まれているのが

写真を見ていただくとお分かりになるかと思います。

この技法ははるか昔から伝わる技術だそうで、

まさに世代を超えて伝えられてきたこと、

昔からのやり方が途切れることなく守り続けられてきたことを

実証している作品でした。

それと、こちらを作った職人の家族が農作業と魚釣りの合間に

この作品を作り上げたという信じられないエピソードもまた、

とても印象に残っている理由のひとつです。


続いては、 こちら

名前は「Big Trays of parquetry」中川 周士作

その名前の通り、寄木細工の丸盆です。

伝統に培われた寄木細工がとても規則的に並べられ、

その角度や既に存在する年輪の模様に合わせて木材を組み合わせることで

縮小していく自然の傾向を抑え込んでいるそうです。まさに職人技‼︎

また、作者の中川さんは今回の26人のファイナリストの内、

3人しかいない日本人の1人で卓越した木桶の技法と精神を受け継ぐ

中川木工芸 比良工房の主宰であり、京都の職人プロジェクトユニット

「GO ON(ゴオン)」のメンバーの一人でもあります。

昨年私も、京都のKAIKADOcafeで中川さんの木のお皿を実際に見ていたので

今回の展覧会で再び中川さんの製品が見れたことがとても嬉しかったですし、

世界の一流の職人の中でも高く評価を受けていることに同じ日本人として

とても誇りを感じました。

GO ONの詳細はこちらを参照ください→◼︎



そして、最後3つ目はこちら、

名前は「Norwegian Sweater」セリア・ピム作

今回の展示を見にいった際、1番印象が強く残っているのがこの作品でした。

デザイナーは、彫刻家としての経歴を持つロンドン生まれのアーティストで、

スタジオでの朝の編み物の儀式を見る内に徐々に針仕事に魅了されていったそうです。

彼女がノルウェー人アーティストの回収された1トンものハンドニットコレクションを

観に行った際に、このひどくほつれたセータが与えられ、その後、

彼女は白い糸を使って丹念にそれをつくろい直し

そして、かつてボロボロだったニットセーターを修復し再生させた

作品に生まれ変わらせたという、なんとも素敵な作品でした。


最初見た時、この白い物が、模様か何かかと思って、えらく

みすぼらしいなと思ってしまっていた自分を恥ずかしく思いましたが、

この説明を聞いたとたんに、とても愛おしく素敵な洋服に見えてきました。

最近では、同じ物を長く直して使うという文化が減ってきているだけに、

このクラフトはそういった考え方を観ている者に強く思い起こさせる物でした。

最後には無理を承知で「販売してくれませんか」と、聞いてしまうほど

私はこのセーターに魅了されていました。

今回の展覧会は作り手の思い、背景、そういったものがすごく感じられる構成で、

クラフトマンシップに感化され、設立されたロエベだけに、そのクラフト技術を

次の世代に残していこうとする、ブランドの強い意志を感じる素晴らしいものでした。

そんな、こんなで 個人的な想いを勝手にレポートしてしまいましたが(笑)

たったの2週間で終わってしまうのには本当にもったい展示だったと思いますのでここに書いてみました。

今回の巡回展は 11月30日で終了してしまいましたが、今年以降も

LOEWE FOUNDATION CRAFT PRIZEは開かれるそうですので、

次回は皆様も是非チェックしてみてください。

おわり


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